
LCT 540 S
可聴領域より低いノイズフロア
超繊細なディティールを捉える、カッティングエッジなマイク
可聴領域より低いノイズフロア
サブゼロ・セルフノイズ・アーキテクチャ
私たちがどれだけ良い耳をもっているかを純粋に技術的な面で知るには、最小可聴閾値を参考にすることができます。私達の持っている最小可聴閾値は、周波数によって全く異なるものであることを覚えておいて下さい。人間の聴覚は、低域、超高域に向かうにつれ感度が低くなり、2 – 5 kHz近辺がもっとも感度が高くなります。LCT 540 Sのセルフノイズの値と最小可聴閾値を比較すれば、このマイクのセルフノイズの値が常に最小可聴閾値を下回っていることが見て取れると思います。マイクのセルフノイズをただ一点の値のみで考えることはハイエンド・サウンドトランスデューサーを語る上で不十分であるため、全帯域を見ることがとても重要なのです。
氷山の一角
なぜセルフノイズが重要なのか?
山に登る際、天候に恵まれれば素晴らしい景色を見渡すことができます。もし曇りや霧がかかっていたりしたら、その景色は著しく損なわれてしまうでしょう。レコーディングも同じです。一部のピークはノイズフロア(霧)から飛び出ていますが、ノイズを可能な限り取り去ったら、埋もれていたディティールを隅々まで見渡すことができるでしょう。このマイクはヴォーカルや楽器の最も繊細なディティールまで拾い上げることができ、ほとんど聞こえないようなウィスパーもクリアなサウンドで捉えることができます。多くのノイズの問題はポストプロダクションでのみ明るみに出ます。信号にコンプレッサーをかけると、以前は聞こえなかったノイズフロアが現れてしまうのです。しかしLCT 540 Sではそんな問題は起こりません。
製品仕様
- 音響的動作原理
Pressure gradient transducer, externally polarized
- トランスデューサー Ø
25 mm, 1 in
- 指向性
カーディオイド
- 感度
41 mV/Pa, -28 dBV/Pa
- 等価ノイズレベル
4 dB (A)
- 最大耐音圧 SPL (0.5 % THD)
136 dBSPL, 0 dB pre-attenuation
- S/N比
90 dB (A)
- ダイナミック・レンジ
132 dB (A)
- プリ-アッテネーション・パッド
0 dB
-6 dB
-12 dB
- ロー・カット・フィルター
リニア
80 Hz (6 dB/oct)
160 Hz (6 dB/oct)
- 内部インピーダンス
68 Ω
- 供給電圧
48 V ± 4 V
- 消費電流
3.6 mA
- マイク筐体
亜鉛ダイキャスト
- コネクター
Gold-plated 3-pin XLR
- マイクロフォン 寸法
158 x 52 x 36 mm, 6.22 x 2.04 x 1.42 in
- マイクロフォン 重量
371 g, 13.1 oz
マイク測定: IEC 60268-4に準拠
ファンタムパワー : IEC 61938
ノイズ測定: IEC 60268-1